野生化しているワカケホンセイインコ

SNSなどでもよく目にするのですが、野生化しているワカケホンセイインコを迷子と勘違いすることがあるようです。


もともとインドやスリランカに生息している鳥ですが、日本ではペットとして輸入されたものが逃げ出したり捨てられたりして、野生化しています。


ワカケホンセイインコは寒さに強く、繁殖力が高いため、日本の環境に適応しやすいです。また、天敵が少ないことも繁殖を助長しています。現在、東京都を中心に約1000羽が確認されており、その数は年々増加しています。


要約しますと、ワカケホンセイインコが日本で野生化した理由は、主に以下の要因によります。


  1. ペットとしての輸入: 1960年代から1970年代にかけて、インドやスリランカからペットとして輸入されました。
  2. 逃亡や放棄: 輸送中の事故や飼い主による放棄により、野生に放たれました。
  3. 環境適応力: 寒さに強く、繁殖力が高いため、日本の環境に適応しやすいです。
  4. 天敵の不在: 日本の都市部には天敵となる大型の猛禽類が少ないため、繁殖が助長されました。


これらの要因が重なり、ワカケホンセイインコは日本で野生化し、特に関東地方でその数を増やしています。


出典:公益財団法人 日本鳥類保護連盟